最後に残ったなら。

最後の晩餐は青椒肉絲がいい、青椒肉絲美味しい。
どうもこんばんは。須藤飛鳥です。


5/29 2:11
いいですねぇ。この中途半端な日時。なーんの記念日もなさそうな逆にちょうど良い感じ、意味ありげ。アリゲーター
今ちょっと用事があってお散歩してるんですけど、周りにだーーれもいませんよ。すれ違わない。今前の方を車が通っていったけど、きっとあれは無人走行、未来の車だ。

道がね、ずーーーっと真っ直ぐなんですよ。
このまま歩いてれば目的地に着くんだけど、通りすぎてもいいわけで、なんかわくわくしてくる。
当たり前なんだけど、振り返っても誰もいなくて。幽霊てきなやつじゃないよ?怖いのやだから。そもそも幽霊なんていないけど。これがPVとかだったりしたら、振り替えったら思いでとか、大事な人とか、そんな軌跡のようなものが後ろに、続いてるのかなぁーって。
やっぱり、そんなことはないんだよ?前にも後ろにも誰もいない。
一人。
最後の一人。



僕は全然なりたくないけど、物語に見る最後の一人って好きなんだよね。
地球最後の一人とか、そんな大層なことじゃなくて全然良くて。知人がいなくなって、飼い猫がいなくなって、好きな人がいなくなってとか。どーしても進まなきゃいけないからみーんな置いていかなきゃいけないとか、そういうやつ。
そんな感じの好き。台詞とか音楽とかなーんもいらない。ただ佇んでくれれば。できれば横顔がいいなぁ。
実写や映像とかもいいけど、一番は漫画とか絵で表現されてるのが好きだなぁ。枠が黒い回想のやつ。台詞とかも全然なくて、たった数ページとかしかなくて、1コマずつだんだんいなくなって、最後には一人しかいなくなる。
あの表現方法いいよなぁ。
本当は一杯あるんだよ?数ページとかじゃなくて、そのキャラの歩んできた時間が。でもその中のなんでもない数コマを切り取って、でもきっとなんだか楽しそうだったり嬉しそうだったりして、でも一人になって、一人になって。

何を考えてるんだろうね。

やっぱり、振り返りたくなったりするんだろうか。
やっぱり、いつか後悔したりするんだろうか。
なんだろうねぇ。

あ、持ってたら辛くて、いっその事全部忘れて、全部捨てて一人になるパターンもあるかもね。僕も忘れたいことの1つや2つはそりゃあるけども、なんだかんだそれでも忘れたくないかも。
面白いよね。前にいるその人はたぶんこっちすら見てくれないんだろうけど、後ろにいるその人は、笑ってる所せえ覚えていれば、ちゃんと笑ってくれるもん。これはこれできっと幸せなことなんだよ。全然よくないけど。
だから憶えていたいなぁ。

あ、
これまたあ、
物語って思いでに住みがちじゃない?で、主人公って前見せたがるじゃない?前にすすまなきゃいけないんだ!って。
あれ、あれは好きじゃない。
思いでに住む事自体は全然良いよ。本人が望むならそれが一番じゃない。それを前に進むのが美徳のように諭すのはいやなんだよなぁ。
留まって、塞ぎこんで、思いでに依存して、そうやって進むのもいいじゃない。
そうやって一人、取り残されたっていいじゃない。


色々ぐちぐち言ってきたけども、やっぱり最後の一人はいいよ。振り返るもよし、進むもよし、留まってもいいんだから。何をしてもいい。
その残された横顔が素敵ならば、なーんだっていい。
もしも、


最後の一人になったらどうしようかなぁ。今みたいにふらふらと歩くのかな。
自分の顔が見れたらいいのに。






須藤飛鳥