おこめのごはん

RADWIMPSの名盤におかずのごはんというものがある。
だからといって、おこめのごはんは意味分からないなとは思うけど。

どうもこんばんは、須藤飛鳥です。



最近暑いっすねぇ。なんかブログ書くとき大体最初に季節の話してるな。なんかこういう定型文?枕詞?みたいなの好きなんですよね。これもよく言うけど様式美ってやつですよ。
ただね、暑いのは嫌い。暑いとなんもかんも放棄したくなる。考え事とか全然進まないのよ。


皆さんは、どういうタイミングで考え事することが多いですか?
僕は多分一番多いのが、終電を逃したりとかして夜道を歩いてるとき。最近はあまりなくなったけど、この時にブログを書くことが多い。
次が寝落ちるまでの目を瞑ってる時。なんか雑念とかなくていいんだよね。
後はお風呂入ってる時とかかな。動画とか見てなければ考え事してるかも。今もお風呂でブログ書いてるし。
考え事じたいは割りと好きな方なんですよ。うまくいけばワクワクするし、バイト中暇で暇でしょうがない時とかは考え事に夢中になれれば時間たつのも速いしね。

んで、なんでこんな話をしてるかと言うと、なんでだったか、きっかけは忘れちゃったんだけど、昨日寝る前に、私の所属劇団、空想笑年について考えてたんですよ。
んで、最終的に、どうしたらもっと皆さんに知ってもらえる、知ってもらえた上で、好きになってもらえるのかなーって考えてたんです。



僕ら空想笑年は「分かりやすさと面白さ」「期待に応えて、予想を裏切る」をモットーに、いつでも誰にでも楽しんでもらえるお芝居を作っています。
そして実際面白いです。
だがしかし現実、誰もがしっているような有名な団体か?と言われるとそうではない現状です。
これを、どうしたらいいんだろうなーって考えてたんです。
んで、答えとかじゃないんだけど、僕なりに思うところがあったからブログにしちゃえと思ったんですね。
それでは初めて行きましょう。


考えてた時に、なんか良い例えないかなーってなって。
誰かに相談とかするときに、わかりやすく自分の言いたいことが伝わったほうがいいじゃないですか。で考えた結果、
まず、世の中にある劇団を全て定食屋に置き換えます。
わかりやすい。わかりやすいぞー。

つまり、定食屋、空想笑年ですね。

で、料理、つまり作品をお客様に向けて日夜つくっているわけですよ。
で、他にも沢山の定食屋さんがあって、売れてる売れてないとか、流行ってる流行ってないとか色々あると思うんですけどうちとは何が違うんだろうな~って考えてたんです。




僕の独断と偏見ですけど、うちって色がみえにくいなーって。



例えば他の定食屋Aがあって、そこはしょうが焼きがとにかくうまい!!ちょっと味を変えたしょうが焼きもあったりとかして、とにかくしょうが焼きだったらAだ!
他にもBは唐揚げがうまい!!からあげだったら何処にも負けない!!ってのがあったらそこはそれで勝負できると思うんですよねぇ。
劇団の色みたいもの。
最近の世の中って、ちょうどいい呼び方分からないから性癖って言いますけど、どの性癖、ニーズにささるかだとおもうんですよね。
SNSとかが活発になって、良くも悪くも、「俺は、これが好きなんだ!!!!!!」って声を大にしていえる世の中になった。そして好きなもの同士が拡散しあってバズったりするわけだ。
そんな中、僕たち役者、劇団はその好きなものをお芝居という作品にのせて世の中に発信している。僕らはこれが好きだ、これを見てほしい、ここだよと!
そして世の中に見つかると流行っていくわけなんですよ。

じゃあ空想笑年はその好きなものというのがないのか?
それは違くて、ちょっとちがくて、

分かりやすくて面白い、期待に応えて、予想を裏切る、いつでも誰でも面白い

これってすごく曖昧なものではあると思うんです。
僕は定食屋空想笑年の美味しいものはお米という意味でのご飯だと思ったんですね。
そりゃあご飯が美味しいほうがいいにきまってますよ?
でも僕はご飯を食べにいくときにご飯が美味しいかで、お店決めないなって。焼き肉が食べたいからあそこ、餃子が食べたいからあそこって決めるなって。

ご飯が美味しいのは当たり前。
そんな意識が少なくともあるんじゃないかなーって。


ブラス、昨今はSNSYouTubeとなお手軽なものが流行ってるわけです。
面白いもの、凄いものが、本当にいつでも、しかも無料で、たくさん見れる世の中で、僕らは決して安くはない値段で、決まった日にちのなかで、来てもらってお芝居を見てもらうわけです。
もちろん、だからこその価値が舞台にはあります。だからこそ僕は舞台が、お芝居が好きです。
でも、全員がそうではない。
ただ、お腹が空いてるだけの人は、定食屋にはいかない。コンビニで済ます。コンビニも美味しいし、なによりお手軽だから。



そんなようなことを考えていました。
難しいなぁって。温度差っていうのかなぁ。
僕らはそれこそ生活をかけて、人生かけてお芝居してるけど、はっきり言ってそれ作品には、見てる人には関係ないじゃないすか。もちろん真剣なほうが良いものができると思う。
でも、結果として面白ければ、それはそれで評価されるとおもうんですよね。


じゃあ、どうしたらいいんだろーって考えたときに、一番簡単で、単純なのは僕ら所属の役者が有名になりゃ、認知されたらいいんだなって思った。
定食屋空想笑年には、あの有名な須藤シェフがいる。そのシェフの料理が食べられるのは空想笑年だけ。
ってなりゃ、そりゃ食べにくるもんなって。



ただね、すげー綺麗事いうと、ちょっと納得いかなくて。
なんかそれ違くねってひっかかっちゃったんすよ。
実際多分違くはないんすよ。
俳優が、料理人が大きくなれば、その店も必然的にでかくなるし、有名になるこれは当たり前の事だと思うし。
間違ってない事だと思う。正しいやり方だとも思う。
でもなんか、そうじゃなくて、魂そそいで作った料理を、渾身の一皿を食べてもらって、美味しいって思ってもらえて、それで好きになってもらいたいって、思っちゃったんですよね。
定食屋空想笑年の料理は世界一美味しいんだ。
TEAM空想笑年の舞台は世界一おもしろいんだ。




そうやって思ってもらえたら、きっと幸せなんだろうなぁーって。




そんなことを思っていたら、気がついたら朝でした。寝てしまったんですね。
一晩たって、今こうして改めて書いてますけど、変わらず同じように思いますよ。

結局、ちゃんとした答えはでなかったけど、でも少なくとも俺は頑張ろうと思ったし、空想笑年が好きだなっておもったし、
やっぱ、おもれぇなぁと思えたから、一歩前に進んだ。
これは間違いない。


今のうちにチェックしといたほうがいいですよ、皆さん。
流行ってからじゃたべられないかもしれないよ?




今年は10月に本公演をやります。
大変な世の中だけども、それでもやります。
楽しみにしてる劇団員、そしてお客様のために。





空想笑年渾身の「おこめのごはん」
是非、お召し上がりください。






須藤飛鳥