予定通りにはいかないもんさ。

急な休みの日、どっかへ行こうと思うとだいたい準備の段階でめんどくさくなってしまう。

どうもこんばんは、須藤飛鳥です。



いやー、お久しぶりですね。もう何度これを言ったかわからない。わからないから今回は触れないでいきます。

さて、ここ最近、世の中は大変ですね。大変って言葉では流されないくらい大変。それでも頑張るしかないのですが。
そんな中、先程僕は舞台に立っておりました。初日でした。
運がよかったのかなんなのか、お芝居のお話を頂いてそれが始まったわけですね。
不要不休ではないんですよ。少なくとも僕にとっては。


今回、出させて頂いてるのは、しみくれ という団体さんの ずっこここにある小さな塊 という作品です。

演目は初演の再演らしく、変わったところもありますが概ね同じみたいです。
しみくれさんには初めて出させて頂くんですけど会話劇でして、僕滅茶苦茶会話劇久しぶりなんですよ。んで、共演する方全員初めましてだったんでめちゃくちゃ緊張したんですけど、それは別に需要なさそうな話なんでやめときます。
でも、みんな大好き。本当いい人たち。




例えば、いつもと違う事が起こると楽しくなりませんか?
僕はなるんですけど、それと同時に怖いなって思うこともあるんですよね。何が起こるかわからないし、どうなるかもわからないから。もちろん何も変わらないかもしれないけど、でも、多分同じではないんですよ。
僕は、少なくとも僕は勝手にそんな感じの事をこの作品で思いました。

本当ね、どこにでも誰にでもある話なんですよ、この作品。
これくらいならネタバレにならないと思うんですけど。
明日、自分の身に起きてもおかしくはないなーって。そんなありきたりな10人がそれぞれ悩んで、何か決めて、何かが変わるそんな感じです。
普通ですねー、普通。




普通って愛おしくない?
なんか当たり前が良い、普通が一番、とかそういうことじゃなくて、ありきたりって凄く情緒があるなーって僕は思うんです。
劇的なシーンで、劇的な言葉を吐いて、ってそれももちろん良いんですけど、そういうのより、ただ、朝、パンを食べてるとか、誰かの仕事してる後ろ姿を見ているとか、そういうものの方が絵になるなって、そう感じるんですよ。なんだ、歳かな。
じわじわと、あって。目を凝らしてみないと気づかないような。でも当人にとっては凄く大事なことで、まるでそれだけで世界がかわっちゃうんじゃないだろうか。そういう風なものを目の当たりにするのが好きなんです。しみくれそんな感じです僕にとっては。

さっき、世の中大変って言って、本当に大変で、予想外の、出会ったことのない日々を生きていて、なんだか、この作品の中のほうがよっぽど当たり前の日常みたいなんですよね。
気づかなきゃ何事もなく過ぎていって、声をかけなきゃはじまらなくて、忘れちゃえば変わらない日々。
それをできなかった、したくなかった人たちの、なんともない、でも大事な、大事な日々のお話。
そりゃあ愛おしいね。



ほっとけなくなりますよ、誰かを。
あなたにとっての関係がある誰かを、気にしたくなる。
そんな事を思っていただけたら嬉しいな。そんな事をおもいながら演じて、そしてこれを書いてます。

彼等の日常、見てなかっただけであるから、気づいて見てくれる人がいたから、これはもう止められない。なかったことにはならないんだな。
だから、最後までやるよ。


まだ、お席もあります。
もちろん最大限対策をし万全の状態で上演しております。
ふと、見てみたくなったら、触れてみたくなったら、覗いてみたくなったら、是非ご来場ください。
本当に本当に嬉しく思います。




こんな筈ではなかったかもしれないけど、でも、今は楽しい。
良かったと僕は思ってる。
それでは、また明日。




須藤飛鳥