春にたゆたう霞んだ月は

どうも、こんばんわ。
最近暖かくなりましたね。風が少し吹いています。
須藤飛鳥です。

忍偲、ご来場頂いた方はありがとうございました。
楽しんで頂けたのなら幸いです。
とはいえ、舞台を見た方がこれを読んでるとは限りませんが。
僕のブログは果たしてどのあたりに需要があるのか気になる気になる。
あんのかなぁー、、。

ということで、例にももれず忍偲を振り返るわけですが(今さら)、

今回はすごく大変でした!!大変でした!!
なんか、勝手に、自分で沼?砂漠に嵌まりまして、全然抜け出せなかったんですよ。
その不安とばかり戦ってしまって、ちゃんと役と、相手役と、みんなと向き合えず、余計に嵌まっていくという無限ループでした。

結局、最終的には抜け出せて、それも結局他の誰かのお陰で、一人で芝居してるんじゃねえぞと当たり前の事を気づかされたわけなのですが。


僕のやった朧って役はかっこい役だったんですね。かっこいいというか、お姫様についてるお供の忍者だったんで、強くなければいけなかったんですよ。てことは、かっこよくなきゃいけないんです。少なくとも僕はそう尾母っています。

で、じゃあどうやってそれを表すというか表現?説得力をもたせられるかというと、アクションエンタメなんで殺陣だとおもうんです。
もちろん殺陣以外にも大事なことはいっぱいあるよ、でも、単純にお姫様を守ってる姿が様になっていれば、カッコよければそれだけで説得力は増すなと思ったんですよ。

ただ、僕殺陣下手で。
じゃあどうするかというと、練習するしかないんです。努力すればいいんですよ。
で、いろんな人に教えてもらいながら稽古したんですけどね、全然納得いかないんです。
なんか、どうしたらいいかはわからないんだけど、カッコ悪いということはわかる。辿り着きたいのはそこじゃない。みたいな。

わからないことがあるとね、聞きたくなるんです。知りたくなるんです。理解しないことには出来ないわからないとおもうから。
だから聞きまくったんです。で、最終的にやるしかなよ、練習するしかないって答えにたどり着くわけです。



なんかもう悔しくて。
こいつは俺の勝手なエゴだし、公演としては、お話が、物語の一部として成立してればいいとおもうんですよ。
楽しんでもらわなきゃいけないのは僕よりお客さんの方なんで。
でも、全然認められなかった。


俺はかっこよくなりたかった。
それは須藤飛鳥が演じてる朧が、とかじゃなくて、
朧という人物が、朧が生きてる世界で、朧がかっこよくあってほしかった。それが物語への僕の誠意だと思ったから。

結局、正直な話どうだったのかは分かりません。
みんなに助けられて僕は楽しかった。でも僕か一番殺陣がうまかったわけでもないし、一番お芝居が上手いわけでもない。

んでやっぱり、頑張るしか、やるしかないんだなってなるって思うにいたるのです。
くやしいと思えるうちに、動くしかないなと。
それが僕に出来る芝居にも、お客さんにも、自分にも大切で大事な誠意なんだと。

役者である俺は、俺の人生より芝居をするべきなのだと。そうありたいと思いたいのです。

なので、よかったらこれからも見てやってください。



やっぱり今も風が吹いてる。月が、よく見える。




須藤飛鳥