あなたの恋人になりたい。

最近、だんだんと寒くなってきました。今日は暑かったけど。
人肌恋しい季節になってきました。


どうも、こんばんは。須藤飛鳥です。


皆さんは、恋人いますか?僕はいません。いたことはありますけど今はいません。なんなら直接告白されたこともないんですよ。
あなたの事が好きです。
いいですね、一度でいいから面と向かっていわれてみたいです。

あなたの事が好き、あなたの恋人になりたい。それってようはその人が欲しいってことじゃないですか?
その人を構成する何かに惹かれて、それが欲しいってことじゃないですか。大分暴力的な言い回しだとは思いますけど。
なんにせよ、その人がとても魅力的だということです。



それってつまり才能だと思うですよ。

唯一無二の、その人が、その人たる何か。


いやね、芝居でもよくあるんですけど、
その人じゃなきゃ、その人しか持ち得ない耀きを放つ役者さんてのが世の中にはいます。
僕なんかは全然そんなことなくて、僕はよくわいわいがやがやうるせぇ芝居をします。たまに静かなこともしますけど。
とにかく全力でやって、存在をアピールするわけです。
もちろん、自分の芝居がつまらないとは思いませんし、嫌いでもありません。僕の事を好いてくれるお客さんもいて、とても嬉しいのです。

ただね、代わりはきくなと思います。僕の芝居は僕にしか出来ない、だけど、僕じゃなくても、同じようにおもしろい人は沢山いるなと思うのです。

それは唯一無二ではないんです。僕にとってはくすんだ輝きなのです。あの人たちとは、違うんです。


なんだろうなぁー、たとえばディズニーランドなんて夢の国というぐらいですから、それはもう唯一無二な訳ですよ。他のものには代えられないのです。
僕はと言うと、カラオケなんです。楽しい、楽しいんですよ。
でもね、カラオケが出来なかったらボーリングでもいいんです。ビリヤードでもいいんです。同じように楽しいから。他で代わりがきくんですよ。
そんな感じのイメージです。伝わるかな。


よく、芸能人はオーラを纏うっていうじゃないですか。あとはなんか武道とかの達人も覇気みたいなもんを纏うじゃないですか。
やつら唯一無二の役者たちもね、空気を変えるんですよ。
何か怒られた後とか嫌な空気ながれるじゃないですか。あんな感じでね、その場の空気を変えるんです。
あれはなんなんだ。ずるいぞ。欲しい。
代えられない奴等は変えるんですよ。


そんな唯一無二の役者のそれを、才能、とは言ったものの、皆さんじゃあ最初からそれを持っていたのかと言うと多分そうじゃないと思うんです。

僕なんかは知り得ない、計り知れない、沢山の経験を積んでる、積んできたからこそだと思うのです。
それによって形成された、その人だけの、ぶれない価値観。それこそがあの空気を変える力であり、才能なんじゃないかなと思う。



知らないと言うことは、罪だと思う。無知は罪。
知らなければ良かった事なんて一つもない。
たとえ辛い出来事でも、それは一つの財産だと思う。
まぁ、知らないから言えるのかも知れないけれど。
それでも、それでもだよ、知らないと言うことは、罪だと俺は思う。




もっともっと、恋をしよう。
毎日に、すれ違う人に、通勤電車に、真夜中の帰り道に、新しい台詞に、なにげない広告に、いつもの下着に、あなたに。

そしていつか、恋をしてもらうのだ。
あなたの恋人になりたい。と、言ってもらうのだ。


笑って、はい、と、答えるのだ。
いつか。



須藤飛鳥