思い浮かぶはあなたの笑顔。

思い出というものは、悲しかろうが、楽しかろうが、加工されるものですね。

どうもこんばんは。須藤飛鳥です。

いやー、今日は涼しいですねー。急に夏がどっかに行ったみたい。とんぼが飛んでるなんて話も聞きますし、案外秋が近づいて来てるのかもしれないですね。
この夏の終わりと、秋の前触れの、間の季節ってすげー良くないですか?
単純に体感的にもすごしやすいし、なにより空気が切ない!この切なさは凄く良い。何か特別な事が起こりそうな気がするから。

そんな切ない、特別な季節に、僕はとあるお芝居の稽古をしています。

目を瞑り、足音を聞く

しもっかれ!という団体さんの、第二回舞台公演ですね。
なんか、急に宣伝っぽくなりましたが、別に宣伝がしたい訳ではないんです。(いや、しろよ。)
ただ、僕が思う、目を瞑り、足音を聞く(以下、瞑り聞く)の話を聞いて欲しいなと思って筆をしたためてる次第でございます。

まず、何が素晴らしいかって、タイトルですね。
僕ね、タイトルフェチなんですよ。ジャケ買いフェチと言ってもいい。
以前の記事でも言いましたが、名前、タイトルというのはとてつもなく大事な物だと思います。そんな中でも僕は単語ではなく、文章、台詞等がタイトルになってるものが好きなのです。
目を瞑り、足音を聞く。百点満点ですね。最高ですよ。そこはかとなく漂う切なさ、容易に様子がわかり、色んな想像出来る状況。ぐっときました。良いタイトルです。

内容にも触れていこう。あらすじはこう。
とある田舎町に住む女性が突如記憶喪失になってしまう。それを見つけた友達の青年二人は、彼女の記憶を取り戻すために村の若者がたむろする墓地へと向かう。
彼女が顔馴染みと会えば記憶を取り戻すと考えたからだ。
しかし、何故か次々と襲いかかってくる村の顔馴染みたち。
果たして、無事彼女の記憶は戻るのか。そして、明らかになる三人の関係とはー。

みたいなかんじですね。
いやーー、普通。普通のお話しです。言葉を選ばなければありきたりな、何処にでもありそうなお話しです。
でも、1つ問いたい。

普通って、何?

何をもって普通というの?

さっき僕は今日のような日を特別だといいました。切なくて特別な感じがすると。
でもそれは僕がそう感じるだけで、他の人たちにとっては何らいつもと変わらない、普通の一日かもしれない。
逆に僕にとっての普通の今日が、誰かにとっては特別な今日である可能性もあるわけです。
所詮、普通と特別の違いなんて、誰が、どう思うかの違い。主観の違い何だとおもいます。

誰かにとっての普通、あたりまえも、僕にとっては特別で、凄く意味のある事なんだ。
これが、僕の思う瞑り聞くですね。

登場人物達もこれまた個性的でね、みんなしっちゃかめっちゃか、めちゃくちゃなんですよ。
でも、彼らにとってはそれが普通で、譲れない特別なわけです。
日常生活でもありません?そういうの。
自分のこだわりみたいな物を他人に否定されたらついムキになっちゃうじゃないですか。それと一緒、そんな感じです。

そんな、何処にでもある特別を、少し面白おかしく、ちょっぴり切なく切り取ったのが瞑り聞くです。
胸に来るものがあると思いますよ


うん、やっぱり見てもらいたいな。
土日は売り切れてしまったけども、まだ平日はお席があります。
沢山の人が見に来てくれる事を願いながら、素敵な公演になると信じて、
僕は、目を瞑り、足音を聞くことにします。



須藤飛鳥