泣きそうになった。

本番おわった!!
お疲れさま!!!!!ご来場頂きありがとうございました。
勝てなかった!!!!勝てなかった。




なんで、こんなに勝つということにこだわるのだろう。

勝つ、というより、特別、につよい憧れがある。
特別というのは当たり前だけど特別なの。
特別な人は凄くて、かっこよくて、輝いているのだ。
そうやって特別に見えるってのは僕にとっては何かで一番な人とか、爆発してるとか、そういう人が多い。だから勝ちたいのだろう。

というような話、モノローグを本番でもやった。
5点満点のシーンで四点だった。
共演者のひとりは、同じように、同じじゃないかもだけど自分と向きたい5点を取った。
ひとりは、誰も予想できないような一見破天荒な事をしてすべてを巻き込み5点をとった。
ひとりは、出されたお題に完璧にこたえ、そこに自分の意思ものせ、ちゃんと実力で5点を取った。




おれは、とれなかった。

本当にくやしかった。
本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当にくやしかった。
そして泣きそうになった。



泣きそうになった。
泣けなかった、のだ。

それが一番くやしくて、情けない。

それがなんでとか、どうとかじゃないけど、受け止めなきゃいけないのだろう。
おれはどうしても勝ちたいから。
なにがなんでも勝ちたいから。
特別になりたいから。
なりたいの。なりたい、本当に。


勝とうな。特別になろうな。
なって、泣こう。






須藤飛鳥