枯渇する手

どうも、こんばんは。
京都の男をやっていたとき、いつもより手が伸びていたんじゃないかと思っていました。須藤飛鳥です。


お久しぶりです。

まずは謝罪と、感謝を。

センチメンタル・ジャーニーズご来場いただきまして本当にありがとうございました。
とても、とても楽しかったです。
そして、終演後ブログを書かずに申し訳ありません。

なんか、書く気になれなくて。悪い意味ではなく、主催の佐藤もいってたように今回の公演についてあれやこれや書くのは蛇足かなとおもったのです。
瞑り聞くの時は逆で、書きたくて書きたくてたまらなかったのですが、センチメンタル・ジャーニーズはそうではなく、お客様に感じて頂いたものがすべてかなとおもいました。
改めて、ありがとうございました。




さて、ということで今回のブログは別のお話です。
前にブログでも書いたと思うのですが、僕にとってこのブログはストレス発散の面もあるようで、言いたい放題書いているわけですが、最近はまったくもって更新していませんでした。

ありがたいことに、最近毎日楽しいんですよ、幸せなんです。

絵とかもそうなんですけど、嫌なこととか、悲しいこととかのほうがモノにのせやくてスラスラ進むんですよね。そうじゃないと、もう本当に書きたいこと、描きたいことじゃないとまったくやる気がおきないわけですね。
僕が幸せだと言うことは僕にとっての幸せなので、わざわざブログに内容書くことではないし、なによりも、楽しいのでブログを書く気にならなかったわけです。それだけ満たされていると言うことですね。



では、なぜ、今僕はブログを書いているのか。



僕、収集癖的なところがありまして、なんでもかんでも割と取っておくんですよ。それが思いで深いものならなおさらで、僕にとって大事なモノだったら空き缶とかですら取っておきます。
なので、台本なんて捨てられるわけがなくて、僕が覚えてる限りでは、自分が出てた台本は全部採っておいてあります。それと同時に、自分が好きだなとおもった人の台本読むのも好きで、自分がでてなくてもわざわざもらったりします。やっぱり台本てその人の気持ちがダイレクトにでるから好きなんですよ。その人の深いところを知りたくなるんでしょうね。

んで、久しぶりに他人の台本見つけて、読んでたわけですよ。




もう、目茶苦茶ショックで。



す少なくとも一回は読んでるので、当時どう思ったのかまでは覚えてないけど、今回はすげーショックがでかかった。
お話じたいがあまり明るいものではないというのもあるのかもしれないけど、溢れ滲みでる気持ちが強くて、読むののが辛かった。凄かった、
そいつの書く本って、割りとお茶を濁すことが多いんです。でもこの本はそういうのなくて、一発一発が重くて、多分、本としての完成度は新しい作品のほうが高いいんだろうけど、単純な力みたいなのは、こっちのがキツかった。少なくとも、昨日の俺には。


僕ね、凄く影響を受けやすいんですよ。仮面ライダーみたらヒーローになりたくなるし、ポケモンやったらペットほしいし、わりとありとあらゆるモノに引っ掛かります。スイッチが多いんでしょうね。
服とかもそうで、パーカー着たい欲しいスイッチが入ったらもうパーカーのことしか考えられなくなります。
今はエスニックスイッチですが。


ななんで、がっつり入れられちゃっわけですよ。スイッチを。その台本に。ブログ書きたくなっちゃうくらいには。
僕のスイッチは感情と直結しているので、要は感情を、気持ちを動かされたわけです。こいつは凄いことだ。多分、人間に出来る1番凄いこと。
それを意図も簡単に(俺にとっては)やられたわけです。


そりゃ、ショックだ。




俺にも出来るのだろうか。そんなことが。

伝えたい事、伝えてみたい事は俺にもある。
きつまと、共感してもらいたいのだ。俺の気持ちを。
俺が楽しいと思ったことを、悲しいと思ったことを、美しいと、見たいと思った事を、共感したいんだ。そして、それを分かちあいたい。良いと、私もそう思うと、認められたいのだと思う。
それが、きっと俺の見せたいことで、見たいもので、やりたい事なんだと思う。

でも!俺はあれから台本を書いていない。書く時間はいくらでもあった。
なんなら、本当に伝えたいことなら時間なんてなくても書く。他をなげうってでも書くと思うのだ。
それをしないで、ダラダラと書き上げたもので、果たして他人の心を動かせるのか、共感なんてしてもらえるのだろうか。



余計に、ショックを受けたわけです。


スイッチ、たくさんあるんですよ。
でも、自分では押せない、押さない。そこがおれには
足りない。
俺が俺の心を動かせないなんて、なんて悲しくて、なんてつまらない。
嫌だろ?そんなの。


今、俺は本当に楽しい。でも、もっとだよ。もっともっと楽しくなれるよ。その要素は一杯ついてるんだよ、その体に。




俺は今凄く幸せで、心の底から幸せで。それでも、満足はしていなくて。
あ新しくなっていくゲーム機のように、どんどんアップデートされていくわけです。されないと、いけないんだな。

俺は今、これを書いて満足してる。自分の立ち位置を確認して、少し進んだ気になって、満足してる。
遥か先にいるやつらを見つけて、悔しいと思って、それでも俺だって少し進んでる、進んでる気になって、満足しているんだ。


よくないよな。よくねえよ。

だからといって書くのはやめない。ダサくても関係ない。認めてやって、受け入れてやって、何回でも足を踏み出してみようと思う。
自分のスイッチを自分で押せるように、先のやつらが気になって振り返ってしまうくらい、いつか、いつでも、やらないと。






まだ、伸びんだろ。俺の手。





須藤飛鳥